化学は覚える事や理解しないといけないことが多過ぎて
何から勉強すればいいか分からないよ。
定期テストの点数は取れるけど、模試はどの単元から
出題されているかが分からず偏差値は50を切ってます。
新高3生と接していると、上の会話のような悩みを最近よく耳にします。
高2から高3になるこの春休みの時期は、本格的に受験生になる直前で勉強の量や質に対して不安を抱く生徒が多いのだと思います。
そこで僕が提案したい勉強法はラスボス勉強法です。
皆さんは、RPGのゲームをクリアしたことがありますか?僕らが小学生の頃、ちょうどドラクエやファイナルファンタジーと行ったRPGが日本中で大ヒットしました。
あるダンジョンをクリアして次のダンジョンに行くには、そのダンジョンのラスボスを倒さないと行けません。しかし、ラスボスというだけあって、雑魚キャラを倒してレベルを上げたり、炎属性の相手には氷系の剣や魔法を使うなど戦闘の工夫をしないと、こちらが先に死んでしまいなかなかラスボスを倒せません。
苦労してこのラスボスを倒したら、次のダンジョンに行けて、この達成感や自己効力感は病みつきになってしまいます。
これを化学の勉強法に応用します。
下の図は化学の全単元とそのラスボスを書いた表です。
例えば理論化学の第7章『化学反応と熱』であれば、そのラスボス問題は『ボルン・ハーバーサイクル』に関する問題になります。ボルン・ハーバーサイクルは直接求める事が困難なNaClの格子エネルギーを5個の熱化学方程式を用いて間接的に求める問題です。エネルギー図が複雑で見ての通りラスボス問題に認定されます。
単元ごとにこのラスボス問題の倒し方を覚えていれば、高校化学の全体像を掴むのが早くなり、その単元の内容を思い出しやすくなります。実際、解くのに苦労すればするほど、この記憶は鮮明になります。そしてラスボスを倒したことで自分にもできるんだという気持ちになり、次のラスボスにも挑戦する気が出てきます。
これはエピソード記憶といって出来事を経験したときの様々な付随情報と共に記憶された、「個人が経験した出来事に関する記憶」です(脳科学辞典より)。
今年から新高3生になる受験生の皆さんは今日からこのラスボス勉強法を始めてください。春休みが明けるまでに学校で習った単元まででよいのでラスボス問題を何も見ないで15分以内で解けるようにしましょう。ラスボス内容の問題が入っていれば、どんな問題集でも構いません。
僕がオススメする問題集は化学重要問題集です。
それでは、新高3生の皆さんが良いスタートを切れることを願っています。最後までお読みいただきありがとうございました。
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